盂蘭盆施餓鬼会

8月16日 PM2:00

一般教養

お盆とは、お釈迦さまの十大弟子の一人、目連尊者が、餓鬼道におちて苦しむ母を救おうとしたことを説いた『盂蘭盆経』にもとづいた行事です。

日蓮大聖人は「四条金吾殿御書」という御遺文に 『盂蘭盆は、お釈迦様の弟子、神通第一と言われた目連尊者が、貪る心が強く、強欲であったため、餓鬼道におち苦しみ続けた母 青提女を救ったことから始まりました。

目連尊者はまだ法華経の行者でなかったため、母をすくうことができませんでしが、やがて法華経を修行しお題目を唱えたため、「多摩羅跋栴檀香佛」という仏となり、自身が仏になることにより母も仏となることができたのです。

法華経に「如従飢国来 忽遇大王膳」とあります。

この経文は、法華経の教えを聞き、醍醐という最高の美味を味わうように最高の功徳を授かり、飢えた心を癒すことができたことを説きます。

「餓鬼供養する時にはこの経文を読誦し南無妙法蓮華経と唱えて供養しなさい」

とと盂蘭盆の起源と、施餓鬼供養の方法をおさとしくださいました。

一般的にお盆とは亡き人への追善供養にとどまり先祖供養のための行事に見受けられます。しかしながら、決して亡き人の供養のために勤めるのではなく、われわれ一人ひとりの生命の礎となった亡き人を偲び、生命の歴史の深さを確かめ、生きとし生けるものすべての成仏を祈る行事です。