花まつり ~釈尊降誕会

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。

多聞寺の花御堂は、この時期房総でさきみだれる「菜の花」を屋根に飾りお釈迦さまの誕生仏を安置します。

参拝に来た人たちは、お釈迦さまが誕生した時甘露の法雨がふり浄めた故事にならい、誕生仏に甘茶をかけてご誕生をお祝いします。

お釈迦さまは、今から2500年前頃、ヒマラヤのふもとカピラバスツーのシャカ族の王子として浄飯王、マヤ夫人の父母のもとに、ルンビニーの花園でお生まれになリました。

本名は「シッダールタ」というお名前です。王子として何不自由なく育ちましたが、29歳でその地位を全て捨てて出家し、その後悟りを開きブッダとなり、世の中に仏教を広めていきます。

日本では、推古天皇の時代、606年に大和の元興寺で行われたのが初めといわれています。

明治時代にお釈迦さまのお誕生日である4月8日がちょうど桜の季節ということもあって花まつりという名称が提唱され、広く一般に使われるようになりました。